3,夢くじかれ、「生き方」悩んだ青春時代
入学した高校には、プロ並みの漫画を描く諸先輩が集う漫画研究会があり、絵の好きな私はすかさず入部。「キラキラお目々」の少女漫画を描き、雑誌に応募し、漫画家を夢見る日々でした。
一方、勉強は、特に歴史が文句なく面白い授業でした。白土三平氏の漫画「カムイ伝」で部落・差別問題を勉強したり、戦争時代の社会情勢や日本と朝鮮の問題など、教科書に書いていない話を聞いたり、自分と社会との関わりについて考えることができた授業でした。
卒業後は漫画を描くために「東京に行きたい」という願いを持っていましたが、親の反対にあい、地元の会社に就職。さまざまなお稽古ごとに通いながらも、「こんなことをしていていいのか」と悶々とした気持ちで過ごす日々でした。
というのは、当時、浅間山荘事件や学園紛争の過激な光景が、毎日のようにテレビに映し出されていたからです。騒然とした社会情勢に、例えようのない不安と、「自分に何ができるだろうか」という焦りを、ただただ感じていました。
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