活動あれこれ

図書館を指定管理にしないよう要望

2012年10月1日


9月議会で、松任学習センターに指定管理者制度を来年4月から導入することが決まりました。私は、センター内にある松任図書館もふくめて、市民の生涯学習の施設は指定管理はなじまないという理由でこの条例には反対をしました。

これは、建物・付属設備すべての管理を委託するものですが、同建物内の松任図書館の窓口業務については対象外としています。しかし、行財政改革強調路線をひた走る白山市は、窓口業務も含めて指定管理を検討するとの方針をすでに示しているので、本日、市長に申し入れをしました。

要望書の内容は以下の通りです。


白山市長
作野広昭殿

2012年10月1日 日本共産党 白山市議会議員
宮岸 美苗

市内図書館に指定管理者制度を導入しないよう求める要望書

市長には多忙な公務の日々と拝察いたしますが、今後とも文字通り市民主役の市政運営に邁進していただきたくお願いする次第です。

さて、市議会9月定例会で、松任学習センターの管理形態を指定管理者による管理に変更するための条例が可決し、来年4月より導入されることになりました。この指定管理者による管理の範囲には、松任図書館は含まれてはいません。

市内の児童・生徒の読書・学習意欲を高めて大きな役割を発揮している図書館ですが、松任図書館を含む市内図書館については、将来にわたり指定管理者制度を導入せず、市直営の管理運営を強く要望するものです。

その理由として、図書館が公共性の非常に高い教育機関であることから、以下のことが考えられるからです。

(1) 市民の学習意欲に応え、質の高いサービスを提供し支援を行う図書館は、高い専門性と知識を備えた職員がその業務を支えています。現段階では、民間業者であれ非営利法人であれ。そのような専門性を備えたところはありません。

(2) 職員の人材育成は重要な課題です。司書は一人前になるには十年はかかるともいわれていますが、職員の公務員としての誇りと自己研鑽によってより高い専門性を身につけることができ、その技術や知識を引き継ぐ後継者をつくることができます。しかし、指定管理者制度の下での短期契約ではそれは不可能です。

(3) 指定期間ごとに指定管理者の選定を繰り返す制度の下では、業務の専門性や安定性、継続性が阻害され、市民にとっても大きな損失となります。

(4) 県下の公立図書館との連携協力体制は、多様化、高度化する市民要求に応えるためには不可欠ですが、指定管理者による管理ではそれは困難になります。

(5) 指定管理者制度の導入は、財政不足の克服、赤字回避のための行財政改革の一環として行われるものです。しかし、図書館のサービスは原則無料で提供されており(図書館法第17条)、もともと採算がとれるようになっている施設ではありません。したがって、行財政改革の経費削減を目的とすること自体が矛盾します。

(6) 図書館は大量の個人情報を扱う仕事であることから、民間で確実に情報保護がなされるかという点には大いに不安があります。

以上より、市内図書館には指定管理者制度を導入しないよう、重ねて強く要望いたします。