活動あれこれ

自然エネルギーの先進地・葛巻町に

2012年7月1日


葛巻町(岩手県)は、自然エネルギーに以前から取り組んでいる町で、かねてより訪れたいと思っていた矢先、全国食健連がクリーンエネルギー視察を募集しており、すかさず申し込んだという次第。

人口約8,000人より牛の数の方が多いという林業と酪農の町。
到着した早々、広々とした牧場の真ん中にある第3セクターのレストランでの昼食が、ボリュームのある焼肉とワインには驚きましたが、乳製品と肉、山ブドウのワインが町の特産品ということで納得。ヨーグルトもたっぷり頂き、ほんとに美味しかった。

私たち一行を案内した下さったのは、前町長の中村哲雄氏。それはそれは、お話の面白い方でした。「乾杯は(特産品の)ワインで」は、町の条例だという話は、本当ですか?!

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年間50万人が町を訪れるとのこと。「山なのに、温泉なし、スキー場なし、高速道路なし・・・地域の資源と人材を活かし、持続可能なまちづくりを目指した」と中村哲雄氏。第3セクター会社も黒字というのは、いまどき珍しく、羨ましい話です。写真は、中村氏に並んで頂きました。

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標高1,000mに風車12基が立ち並ぶ上外川高原風力発電所です。他に3基設置されている袖山高原風力発電所もあります。真下の牧場には赤牛たちが草を食むのどかな風景が広がっています。風車の位置が高いので、音などによる人的被害はないとお聞きしました。

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くずまき高原牧場にある、家畜の排泄物などを原料にしたバイオガスシステム。酪農の町の特性を活かした資源循環システムは、平成15年に設置されたものです。

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木質バイオマスの取り組みを視察。ガス化実証試験事業の施設やペレット製造工場を視察。ペレットは、町の観光・宿泊施設、老人保健施設などのボイラーに使用されています。製材工場、集成材工場などを視察。林業分野での雇用も確保されていました。「企業の森」活動は、荒れたままの山林を企業に購入してもらい、その管理を森林組合が請けて管理・保全するシステム。企業にとっても、環境保全に努めるイメージアップになっているようです。

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災害時の避難場所でもある集会所、全25ヶ所に太陽光パネルと蓄電池を設置。売電収入は自治会の収入になるということです。

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「くずまきワイン」で最後の昼食。ここも、第3セクターの子会社ということですが、3セクの会社の仕事を体験する新入社員研修も行っているとか。

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「ないものねだり」ではなく「あるものさがし」で、林業と酪農(=ミルクとワインとクリーンエネルギー)によるまちづくりをした葛巻町。地域の資源と人材を活用したまちづくりという点で、大いに学ぶところがあると感じました。